【アル中入院日記 番外編】不思議な儀式NEW
2026年6月1日(月)6:03
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アルコール依存症
番外編
*はじめに&目次*

依存症の人ばかりの病棟にいた時の話です。
何かの薬物の離脱症状なのか、
幻覚や幻聴に振り回されている人が数人いました。
そういう人はだいたい保護室から出てきた方ばかりですが、
その独特な行動は人それぞれ。
ひたすら幻聴と会話をしている人、
ずっとうろうろしながら独り言を言っていたり
何時間も座り込みながら独り言を言っていたり
突然壁を叩いたり怒鳴ったり自傷行為をする事もありました。
あと、何に対してかわからないけどどこかに向かって祈っていたりも。
ただ、人と会話ができる時もあったり
普通に雑談が出来る人もいました。
一見おかしな行動を取っていても、ものすごく礼儀正しかったり
その時その時で別人のように違う事も多々あって
今は話しかけないでおこうとか様子を見て接していました。
依存症の病棟で出会ったこういう人たちは
意思疎通が出来る人ばっかりだったけど、
転棟後の様々な病気の人がいる病棟では
幻聴と会話してる人の中に意思疎通が出来る人っていなかったなぁと退院後かなり経ってから気付きました。
話しかけても無視で視線すら変えず、
まるで私の声が聞こえていないか存在してないかのような感じでした。
統合失調症の方だと思いますが、
同じような行動に見えるのに何が違うんだろう。
ただ、病院関係者や身内とは普通にやりとりをしていました。
ただの偶然なのかもしれませんが、
複数人だと偶然とは思えなくてナゾです。
離脱症状によるものと統合失調症によるものは
一見同じ症状に見えてもメカニズムが違うのかな。
それともただ単に私が統合失調症の方に嫌われてただけ?
ここからが本題ですが
離脱症状からくるそんな人たちの中にひときわ症状がきつめの男性がいました。
意思疎通は必要があれば一言交わす程度。
狭い場所ですれ違う時に「あ、すいません」みたいな感じです。
雑談をしているところは見たことがありません。
彼はよくいろいろ儀式的なことをしていたのですが
ある日びっくりする出来事がありました。
それはデイルームで友達とテレビを見ていた時。
保護室エリアへの扉の前に立ち、
何やら祈るような感じで取手に何かを置いていました。
よく見ると自分のヒゲを抜いて置いている?
あまりジロジロ見るのもアレなので
テレビを見て雑談をしながらチラチラ様子を伺っていたのですが
ちょっと違うモノまで置き出しているように見えて
同じく様子を見ていた友達が「ちょっ…なぁ…股間に手入れてへん?」と。
や、やっぱり…?
私もそんな気がしてた。
その後彼が扉から離れて自室に戻ったところで友達と確認しに行きました。
まさかとは思いましたが
取手に置かれていたのは大量のチン毛。
毛を置いた場所に向かって拝んでるような感じだったけど、チン毛…?
しかも数本どころじゃないモジャっとしている程の量。
私たちは衝撃すぎて
「うそやん」
「まじで?」
「いや、ありえんやろ」
「やばいって」
「気持ち悪すぎる」
「痛くなかったんかな」
「めちゃ乗ってるやん!」
と動揺しながらコソコソ声で大騒ぎ。
保護室に繋がる扉ではあるけど、
お風呂も洗濯もここの鍵を開けてもらって中に入るのでみんなが利用する扉。
鍵もドアも看護師さんが開けるので
患者が直接取手に触ることがあったかどうかは覚えていないけど
不衛生にも程がある。
ということで、即看護師さんに報告しました。
看護師さんは仕事上患者さんの陰部に触れることは多いと思いますが
取手に乗ったチン毛を処理することなんて滅多にないと思います…
ほんと不思議です。
どういう思考なんだろう。
何が聞こえているんだろう。
一体何が彼にそんな行動を起こさせているんだろう。
想像しても絶対理解出来ないと思いながら想像してみたけど
やはりまったくわかりませんでした。
この人に限ったことではないけど、
薬物ってほんとに怖いなと思いました。
薬物は離脱症状、実際に効いている状態の人を見ると
本当に手を出してはいけないと実感できます。
まぁ、アル中も度を越すと他者から見たら同じなのかな。


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