こどもたちの日常と母のひとりごと。息子は軽度アスペルガー。

【アル中入院日記 #10】病棟の人たち(意外なA病棟編)NEW

*はじめに&目次*

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アルコール依存症
 入院日記
※この記事は精神科を扱った内容で、その時感じた事や思った事をそのまま書いています。
読まれる方によっては不快に思われる表現が含まれているかもしれませんのでご注意ください。

 
最初に入った病棟は依存症の方が多く、
外に出るのに何個鍵開けなあかんねーん!って思うような場所にある閉鎖病棟でした。
仮に「A病棟」とします。

私は精神病院に入院するのは初めてで
ただでさえ人見知りなのに
こういう場所にいる人とどう接したらいいのかわかりませんでした。

 
普通の病気入院では顔見知りになった人以外にわざわざ挨拶なんてしませんでしたが、
このA病棟は狭く、誰が入院しているのか全員把握してしまうような規模で
誰かが入院、退院、転棟をしたら興味がなくても知ってしまうような状況です。

そして基本的に体は元気な人ばかりなので
みんながみんなベッドで横になっているわけではありません。

中にはデイルームで過ごす人もいて、
テレビを見たり、話をしたり、おやつを食べたり、カップ麺を食べたり、書き物をしたり、本を読んだりと、それぞれ好きに過ごしていて
他には外を眺めたり廊下を散歩している人もいました。(散歩といえない程短い廊下だけど)

 
食事は基本デイルームで食べ、
自分で下膳してから薬を飲むために並びます。
これは明らかに普通の病院とは違う流れなので、
どうしてもいろいろな人と顔を合わせる機会が多い。

なので、うつむいて挨拶もせず誰とも目を合わせない自分が逆におかしいんじゃないかと感じました。

実際には誰もいちいち気にしていなかったと思うし、
もし視界に入っても「暗いヤツが来たな」と一瞬思う程度だろうけど。

と思っていたら、仲良くなった人から後で実際にそう思ったと言われました。
ですよねぇ…

 
しばらく引きこもっていましたが、
数日後から朝に挨拶をするようになりました。
この頃は絶望的な気持ちも少し落ち着いていたかな。

同時に同室の人と話をするようになり
数日後にもう1人入ってきて部屋は4人満員になって一気に賑やかになりました。

全員が何らかの依存症での入院。
これが同室の最初のメンバーでした。

 
朝から下ネタ全開。
自分のスペースを仕切るカーテンも開けっ放しだったり
人のベッドに寝転んでいたり
とにかく朝から晩まで(昼寝時除く)下ネタやくだらない話でゲラゲラ笑う生活に一変しました。

人のイスに座ってしゃべりながら片ケツ上げて屁こくヤツもいたしな…

ちなみにおならは全員オープンでした。
事前申告する時もあれば、何事もないかのようにサラッとこく時もあれば、事後報告する事も。
(事後報告意味わからん!)
あまりにも音がおもしろすぎたら大爆笑でした。

5秒位出せる人がいて、音程が一定じゃないから練習したら音階になるのでは?!とか思ったり。

とにかく個性が強い人が多く、
それが私にはすごく合っていました。
個性が強い人って合う合わないが激しいけど合えば最高。
私は個性が強い人が大好きです。

しかし、あれだけ落ち込んでいたくせに何?
そしてこんなに笑ったのっていつぶり?

 
まさか精神病院に入院してこんなに笑って過ごす事になるとは思いませんでした。
何なら家にいる時よりたくさん笑って話してるやん。
精神病院の、しかも閉鎖病棟に入院していることすらネタにしていたり。

 
でもなぜそんなに楽しく明るく過ごせたのか。
たまたま気が合う人がいたからというのもあります。
でもこれはものすごく失礼な言い方になりますが、
A病棟は「精神が普通の人」ばかりだったからだと思います。

全員の疾患を把握しているわけではないですが
依存症の方が多い為、一般的な精神疾患や認知症の方がほとんどいなかったからかな?
依存症も病気ですが、病院にいて(=アディクションがない状況で)離脱症状さえなければ普段の振る舞いは病気じゃない方と同じです。
(症状が重い方は保護室に入っています。)

なので一般的な精神科病棟特有の雰囲気はまったくなく、
かと言って普通の病院とも違う、ある意味独特な雰囲気の病棟でした。

 
でもいろいろ重い事情を抱えている人も多かったです。

普段はバカみたいに騒いでいたけど
かなり深い話をする事もあり、この部屋のメンバーだけに限らずこれまで私のまわりでは聞いたことがないようなジャンルの話をたくさん聞きました。

友達の少なさや交友関係の狭さが原因だと思いますが、
ほんと狭い世界で生きてきたんですね。
友達は多けりゃいいもんだとは思わないし
信頼できる人がいれば少なくていいと思っているけど
いろいろなタイプの人と接する事は大事だと思いました。
こんな年になって今更だけど。

 
そして落ち込んでいる時は話を聞いてくれたりもしました。
黙って聞いてくれたり、時には厳しい意見を言ってくれたり
今思うとこれはすごく支えになっていました。

「今思うと」の意味は、今は病棟が変わってそういう人がいなくなったからです。
後編で書きますが、今はまた引きこもりであまり人と話さない日々です。

 
長く入院していると仲がよかった人が退院したり
また新しい人が入ってきたり人の入れ替わりがありますが
小さな病棟だったので入院している人によって一気にデイルームの雰囲気が変わったりしていました。

私が入院した頃は元ヤクザや現役っぽいひとが数人いたので
「えらいとこきてもーたーっ!」って思ったけど、普通にいい人だし、知らない世界のおもしろい話がたくさん聞けました。

 
私が病棟を変わる頃は「人生ゲームやろうぜー」みたいなノリだったかな。
私は大勢(といっても5〜6人?)で過ごすのは苦手なので「深夜&朝方恒例のデイルーム」以外はあまりデイルームを利用しなくなりました。

 
結果的にA病棟には3ヶ月弱いました。
ものすごく楽しかった時期、いまいちの時期、いろいろあったけど
今思うと楽しい病棟でした。

規模が小さいということは人数も少ないわけですが
特に女子は圧倒的に少なく、割合は男性3に対して女性1という感じでした。

唯一スマホが使えず、持ち込める物も一番厳しいと言われていた病棟で全室カメラ付き。
でも小さいが故のアバウトな面もたくさんあり、スマホが使えない事とお風呂が週に3回しか入れない事以外は大きな不満はありませんでした。
(特定の看護師に対して…とかはどこの病棟でもありますが)

 
そして年が明けて1月10日、転棟することになりました。

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