こどもたちの日常と母のひとりごと。息子は軽度アスペルガー。

【アル中入院日記 番外編】シャブ中の人たちNEW

*はじめに&目次*
アルコール依存症
 入院日記
入院初期、最初の病棟には覚醒剤依存症の方が複数いました。
同世代の女性や元ヤクザのおっちゃん2名だったと思います。
(その後もう1名年上の女性が入院してきました)

その女性とひとりのおっちゃんとは仲が良くなり
よく話をしていたのですが、私は覚醒剤の使用経験がないので
覚醒剤に関する知識は「絶対使ってはいけない」という認識と
「人間やめますか?」みたいな言葉を見たことがある程度です。

 
私は今まで覚醒剤を使っている人を「シャブ中」と呼んでいましたが
シャブ中の人たちは「ポン中」という言葉で呼んでいました。
戦時中のヒロポンからきている言葉ですが
よく「このド・ポン中が!」とか言いながら笑っていました。

あと使用したくなることを「虫がわく」と言うらしい。
それと薬物中毒者には独特の癖が出るらしく
人によって出る癖はいろいろだそうですが
その癖のことを「カタ」と呼ぶそうです。
これは薬が抜けていても出るらしい。

 
2人ともシャブをやってる人は見たらだいたいわかると言っていて
テレビ番組の警察24時を思い出しました。
「警察すげー!何でわかるんやろう」って思っていたけど、
詳しい人や使用者にとってはそんなにすごいことでもないんですね。

でも最初おっちゃんと仲良くなる前に「自分コレやろ?」と
腕に注射を打つマネをしながら聞かれたので案外当たらないのかも?

私はただのアル中です。

 
そして複数のシャブ中の方に右腕の肘の血管を褒められました。
その数合計4人。

看護師さんにも褒められたのでよっぽどいい血管なんでしょう。
ただ、入院中は採血以外では基本的に肘の血管は使いません。

肘の血管は良くても肘から先の血管はほんとに入らなくて
何度も失敗されたり、何十分も格闘したり、
最終的に肘しか入らなくて、
24時間持続点滴の時は曲げられないようにシーネで固定して過ごしたこともあります。

入りそうで入らない、血管が逃げる、見えなくなる、皮膚が固い等
かなりの人数の看護師さんに言われました。

詰所内で「〇さんの血管は難しい」と周知されていたようで
点滴を打ちに来た看護師さんが1発目で外すと「こういうことか~!」と
何かよくわからない納得をしていたり…

これを語りだすと3記事ぐらいになりそうな程いろいろありました。
おかげでどこの血管が太いとか入りやすいとか逃げやすいとか
ここは特に皮膚が固いとか失敗しやすいとか漏れやすいとか
自分の各部位の血管の特徴を全部覚えました。

すごくどうでもいい…

 
話を戻しまして、覚醒剤の使用方法も初めて知りました。
あと1gの相場とかデリバリーの場合の追加料金とか
良いものだったり良くないものだったりするとか売人の話とか打つ場所とか。

打つ場所に関しては打ちすぎて使える場所がなくなると肛門に打つらしい。
肛門…

首に打つ人もいるらしいけど、これは自分でやるのは難しいので人に打ってもらうらしい。
自分で打つのがニガテな人は売人に打ってもらう事もあるとか。

シャブ中の人って肘に痣がたくさんあるイメージしかありませんでしたが、
実際は同じ場所ばかりに打つため、その箇所がタコのようになっていました。

ヘタクソな人は痣だらけになるのかもしれませんが…

水で溶かす事も初めて知りましたが、
水がない場合は逆血を利用して溶かすそうな。

 
そんな風に知らない世界の話を聞いたり雑談をしたり下ネタで盛り上がったりしていましたが
ある日、その女性が外泊から帰ってくると様子がおかしい事に気づきました。

覚醒剤を使用してしまったとの事でした。
リアルで使った状態の人を見たのは初めてです。

あれだけ大事な人のためにも止めたいと言っていたのに
欲求に抗えなく、嘘を付いて出かけて売人の所に買いに行ってしまったと言っていました。

外出や外泊をすると帰院時に荷物やポケット内をチェックをされ、
金属探知機で全身をチェックされ、アルコールチェックをされます。

覚醒剤の方は尿検もあり、もちろん反応が出たのでそのまま保護室行きとなりました。

 
よく覚醒剤をネタにして笑い話もしていましたが、
マジメな話を聞くと今まで思っていた「薬物は絶対に使用してはいけない」という気持ちは薄っぺらいものだったと気付きました。

本当に絶対に使ってはいけない。
学校等でも薬物の話等はされていたように思うけど
テキストなんかに書かれたものを聞かされてもピンときません。
当事者の話を聞くのが一番効果があると思いました。

覚醒剤は心臓に負担がかかるので2人とも覚醒剤の影響で心臓が悪く、
その女性は心不全も抱えていて服薬もしていました。
それでも止められない。
本当に怖いと思いました。

どこにでも売っているアルコールよりは手に入りにくいけど
売人に連絡をすれば買えてしまうのでそれほどハードルが高いわけでもありません。

リアルな話を聞いて実際に目にしたからこそ
これを読んだ人にも今までとは違う目線で絶対に手を出してはいけないものと実感してほしいです。

 
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